波動分析レポート

日経平均エリオット波動分析(NEoWave)2026年8月23日

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8月14日に69608まで上昇した日経平均は19日に65133まで反落しました。直近の反落は大きいものの、現時点では上方向に拡大する余地を残しています。

今週のサマリー

・現状:2025年4月スタートのⓐ波が継続中。
・想定:月足では今春以降、拡大トライアングルの最後の波・(E)波が進行しているか。週足では(F)波終了・(G)波が進行中。
・注目:(G)波の上昇を想定。ただし60448割れは(G)波終了のサイン。

中期チャート(月足)

このチャートでのポイント
  1. 2025年4月スタートの上昇ⓐ波の構造はコンプレックスコレクション。
  2. 2025年10月から第2フェーズが進行しており「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)...」とラベリングできる。→拡大トライアングル?
  3. (E)波内部はニュートラルトライアングル、もしくは拡大トライアングル「(a)-(b)-(c)-(d)-(e)」が進行。現在は(e)波。

短期チャート(週足)

このチャートでのポイント
  1. 2025年4月以降は複数のコレクティブパターンが連続(第1〜第3フェーズ)。
  2. 直近の第3フェーズは2025年12月スタート。
  3. 第3フェーズは「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)-(F)-(G)」と進行中。つまりダイアメトリックフォーメーションが形成されつつある。「ボウタイ」型ならば上に拡大する可能性。
  4. 60448が(G)波始点。これを割れれば(G)波終了の見込み。

ここまでの経緯

大枠での現行パターンの始点は2025年4月の30792に設定しています。そこから何らかのパターン(現時点では不明)の最初の波、ⓐ波が始まったということです。

ⓐ波の中身は、月足では9波構成のシンメトリカルフォーメーション「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)-(F)-(G)-(H)-(I)」のあと小さな(X)波をはさみ、2025年10月から「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)...」と進行中。ここまで二つのコレクティブ(調整)パターンが結合していますのでコンプレックスコレクション(複合調整)と考えることができます。

いっぽう週足で見るⓐ波の内部はやはりコンプレックスコレクションですが、内訳はやや異なります。週足は月足よりデータの複雑度が上がるため、月足では二つだったパターンが週足では三つのパターンの結合となり、つなぎの波である(X)波の位置も変化しています。

月足、週足の内部構造的な差異にもかかわらず共通していえるのは、一貫して高値安値の切り上がりが一年以上にわたって続いており、明確な上昇トレンドを示しているということです。

直近の動きと見通し

8月第3週(8月17日〜8月21日)の日経平均は、週前半に7万円回復をうかがう強さを見せたものの、週半ばに失速する展開でした。17日に69225まで買われる場面がありましたが、18日・19日と2日続けて1700円超・2100円超の大幅安となり、19日には65133まで水準を切り下げています。週後半は米国株高を支えに反発したものの、週末21日は消費関連株の売りで66016まで押し戻されて取引を終えています。

市場では、米欧の長期金利上昇によるAI・半導体関連株の割高感修正や、中東情勢の再緊迫、韓国・台湾ハイテク株安の連鎖が重荷となった模様です。

シナリオ整理

シナリオ

想定される動き

注目水準/時期

現時点の評価

メイン:週足ダイアメトリックフォーメーション想定

60448から上昇(G)波

9月上旬にかけて高値か

○

サブ:週足パターン完了

60448割れ

60448水準

△

2025年4月始点のⓐ波は複数のコレクティブパターンが連結するかたち(コンプレックスコレクション=複合調整)で上昇しています。月足では2025年10月から第2フェーズ、週足では2025年12月から第3フェーズと、異なる始点でそれぞれ新規パターンが進行中です。

月足

月足での第2フェーズの「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)...」は(A)<(C)<(E)と順次拡大しており、現時点では拡大トライアングルが最有力パターン。(E)波はすでにトレンドラインを超えていますが、拡大トライアングルの最後の波はときに暴力的な動き(行き過ぎ)に発展する場合もあることから注意が必要です(必ずしもそうなるとは限りませんが)。

月足(E)波の内部はおそらく「(a)-(b)-(c)-(d)-(e)」のトライアングルパターン。直近の(d)波の安値60448は(b)波ゾーンにまで下りてきていますので、(b)波と(d)波が重複するトライアングルの条件に適います。

ではトライアングルだとして、ここまで(a)波<(c)波ですので、ニュートラルトライアングルか拡大トライアングルが候補にあがります。

今後(c)波>(e)波であればニュートラルトライアングル。(e)波の最大可能値は74288水準。

逆に74288水準を超えれば(c)波<(e)波の拡大トライアングルとなります。拡大トライアングルの最後の(e)波は暴力的な動き(この場合は急騰)を引き起こす傾向があります。

いっぽう、6月高値の72831に届かなければ当然74288にも届きませんので、ニュートラルトライアングルとして扱います。

なお、月足でパターン完了を確認することは、今回ケースによっては難しくなる可能性があります。「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)」が拡大トライアングルの場合、拡大トライアングルの最後の波、(E)波は全戻しされないか、全戻しされる場合であっても多くの時間を消費する傾向があるからです。

さらに(E)波の中が、一回り小さな拡大トライアングル「(a)-(b)-(c)-(d)-(e)」だとして、その最後の波、(e)波も同様に全戻しされないか、全戻しされる場合であっても多くの時間を消費します。

逆説的にいえば、パターン完了の確認条件を適用できないのが拡大トライアングルの特徴ともいえます。

ここまでの上昇トレンドが拡大バイアスを持つパターン(=拡大トライアングル)で終わるとして、その完了を早期に確認できないという場合、次のトレンド、つまり下落トレンドの新規パターンはどのようなものになるでしょうか? それはおそらく逆方向の拡大バイアスを持つパターンになるのではないか、と思われます。たとえば拡大トライアングルなどは最初は小さな動きのA波から始まりますので、旧トレンドを一気に引き戻すことはありません。旧トレンドがそもそもパターン完了の確認条件を適用できない拡大バイアスパターンで終わることと、新トレンドが初動の小さな拡大バイアスパターンで始まることは、いってみればひじょうに調和的です。

(E)波の時間的限界(月足レベル)は、先行する三つの波、(B)+(C)+(D)の期間がベースになりますので、最長で2026年9月までと算出されます。ただし、トライアングルパターンというのはあらゆるパターンの中で最も例外的な性格を有しており、ルールを一個に限って破ることができるとされています。これが時間面で生じると、9月を超える可能性すら出てきます。

週足

週足から推測されるパターン(2025年12月スタート)は、「(A)-(B)-(C)-(D)-(E)-(F)-(G)」のダイアメトリックフォーメーション。形状はパターン中央が収束する「ボウタイ(蝶ネクタイ)」型と見られます。であれば、週足での(G)波は大きく上昇することも予想されます。これは月足での(e)波とシンクロする動きになり得ます。

ここで前号からの(G)波の始点の修正をお伝えします。

前号までは始点を8月3日の62703としていました。しかし、週足での下落(F)波は拡大バイアスを持っていたと考えることができます。上図ではそれを「(a)-(b)-(c)-(d)-(e)」の拡大トライアングルとして捉えました。すると(F)波の終点は7月29日の60448となります。拡大トライアングルはパターン完了の確認条件を適用できませんが、次の(G)波もまた拡大バイアスを持つ場合、(G)波の最初の波、(a)波は小さな動きで始まります。60448から直近までのパターン形状は、十分に拡大バイアスを意識させるものであり、(G)波が拡大トライアングルなどの拡大バイアスパターンになる可能性が高くなってきたのではないかと思い、(G)波始点を前方にシフトした次第です。

この点を踏まえると、(G)波の終了見込み時間についても前号から変更する必要があります。

ダイアメトリックには(A)(C)(E)(G)の四つの波のうち、多数が同等の時間量になる特徴があるとされています。ここまで(C)波が6.0週、(E)波が5.0週ですので、(G)波は5〜6週になる可能性が最も高いと推測されます。(G)波始点が60448にシフトしましたので、ダイアメトリックの完成見込みはこれまでよりも早まり、9月上旬が目処となります。

さて、ここからは先週分の日足メモを以下に振り返っておきましょう。X(@waveresearch21)と当サイトに投稿しています。


日経平均日足メモ 2026年8月18日

チャネル下限は割れたものの...。

67368まで下げたことで先日までの上昇チャネルは崩れましたが、14日に書いたように「チャネルにとらわれない動き」に転じた可能性があります。

ただし急速な64651割れが生じる場合は強気想定に黄信号。逆にふたたび69608を超えるようであれば強気優位が再確認されます。


日経平均日足メモ 2026年8月19日

65133までの下げ。下に振れるいっぽう、8月7日の安値64651を急速に割れるまでには到っていません。

8月に入ってからここ半月の動きは、上下に拡大傾向を示している、とも読めます。もともと月足の大きなパターンが拡大型ですので、その内部が同じように拡大傾向を帯びるのは十分にありうること。

拡大傾向なら下への振れ自体はありえますが、急速な64651割れは別で、強気想定への黄信号。

ふたたび69608を超える動きは、強気優位と拡大傾向を確認することに。


日経平均日足メモ 2026年8月20日

昨日の65133から66325まで反発。ただし赤線の下げチャネルをまだ否定できない位置です。

いっぽう14日高値から4.5日、64651を割っておらず、下落スピードは上昇時(3.5日)より遅め。仮に割れても急速な下げとはいえず、即、下落トレンドとは見ません。

さらに反発→下げチャネルの可能性後退。力尽きる→65133再テスト警戒。


週足では(G)波の始点を62703から60448にシフトしましたが、日足では依然62703に固定しておきます(日足の解釈はあくまで参考値としての位置付けであり、最終的な判断は週足・月足でおこなわれます)。

8月19日の安値65133以降は保ち合いとなっており、週明けからの動き次第で方向性が決まる状況といえるでしょう。下にいけば(d)波の安値が更新されますし、上に跳ねれば(e)波に入った可能性が高くなります。

目先の注目ポイント

直近の進行状況から(G)波の始まりを60448にシフトし、(G)波が拡大バイアスを持って展開していると見ることになりました。これが拡大トライアングルであれば、残る(e)波の上昇は苛烈なものになることもあり得ます。時間的には9月上旬頃にかけて高値をつけにいく想定です。

しかしこうした見込みにもかかわらず、明確な上昇が見られない場合は警戒が必要となります。特に60448は(G)波始点ですので、これを下回ることは(G)波終了の可能性を高めます。

なお、波動分析とサイクル分析の突き合わせについて触れておきます。サイクル側では、中期サイクル(22ケ月サイクル)の天井が早ければ数週、遅くとも数ケ月のうちに生じてもおかしくない段階に入っていますが、その時期を決定するだけの材料は現時点でありません。サイクル分析のシナリオ整理はメインとサブに分けているものの、実際には両者互角に近く、時間の経過とともに比率が変わってくると思われます。ここに波動側の想定を加味すれば、天井は9月上旬ごろまでに訪れてもおかしくありません。当方としては、9月の早い時期に天井をつけ、そこから来春のサイクルボトム時間帯(2027年2月〜5月)まで、拡大バイアスを持つパターンが時間をかけて下落する展開もありうると見ています。ただし波動側の想定が妥当かどうかは、あと1〜2週の値動きを見る必要があります。いっぽう、明確な上昇が続いて天井が9月下旬以降へ先送りされるのであれば、サイクル側の強気シナリオが優勢になっていくでしょう。

サイクル分析もあわせてお読みください。