日足でのb波(4月24日~)は複雑化が進んで読み取りにくい波形となっています。おそらくはダイアメトリックフォーメーション「.A-.B-.C-.D-.E-.F-.G」とするのが最も破綻が少ない解釈だろうと思います。
ダイアメトリック完了を確認するには、ここまでのパターン内でのカウンタートレンドで最大(長)であった.B波(破線ピンクのボックス)を速度・値幅の点で超えた波が出現しなければなりません。現時点でそのような上昇波は生じていませんので、少なくとも日足チャートにおいてはb波(=ダイアメトリック)が終わったとはまだ確認できずにいます。細かく見ればダイアメトリック最後の.G波(図中青線の部分)がトライアングルを描いているようにも見受けられますが、まずは週明けの挙動をよく観察すべきでしょう。
週足でのb波はフラット「.A-.B-.C」を5月13日の37969で完成して、既にc波の上昇に入っていると考えられます。フラットの.C波が急速に全戻しされたことがパターン完了の条件に適合しているからです。ただし週明けに明確な上昇が生じないのであれば、b波のフラット「.A-.B-.C」はトライアングル「.A-.B-.C-.D-.E」などに転化する余地があります。
週足で4月19日以降の「a-b-c…」は未だパターン不定ですので、今後どのようなパターンに伸展するかははっきりしません。しかし一回り大きなパターン「A-B-C-D-E…」ではD波にあたりますので、二つ前のB波とはオルタネートする可能性が高く、実際D波はB波と異なり「複雑化」と「時間消費の増大」が顕著になってきています。このようなD波の特性は、構造上今後も継続する可能性が高いと見てよいのではないかと思います。つまり、時間をかけた複雑な上昇パターンがしばらく続くことになるのではないでしょうか。