日経平均株価波動分析 2022.04.04

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風向きが変わるまで

3月下旬から2週間ほど、一種の膠着状態にある。

3月25日の28338以降は高値・安値ともに切り下がってきているが、少なくとも現時点では下落の規模速度ともにトレンドの転換につながるような決定的なものとは言えない。

ただ直近3月31日の28101からの下落に対しては本日の戻りもひじょうに弱いので、短期的には(数日間)下値を試しにいく可能性は否定しない。

何度も記事で触れているが、パターン完了を示唆する動きが生じるまでパターンは継続する。

今回で言えば、オレンジのボックスで示す動き(1日で700円規模の上昇)を凌駕する動きが生じて初めて、風向きが変わるかどうかというところだ。

中間地点?

この2週間の波形は複雑化しており、このこと自体は大きなパターン(3月9日からの最初の上昇局面)の中央付近にいる可能性を示唆しているのかもしれない。

あらゆるパターンは中央部に接近するにしたがって、複雑化や選択肢の増加を伴って解釈が困難になる傾向がある。インパルス第3波フラット/ジグザグb波トライアングルc波ダイアメトリックd波シンメトリカルe波がこれに該当する。

これまで3月9日からの上昇について、インパルス(1-2-3-4-5)と複合調整(A-B-C-X-A-B-C…)の双方の可能性を見てきたが、3月下旬からの保ち合いが長引いていることは複合調整の可能性を減じている

インパルスの第4波の可能性が残るいっぽう、さきほど述べたようにパターンの中央付近である可能性も考慮しておきたい。

たとえばダイアメトリックフォーメーション(A-B-C-D-E-F-G)が展開していれば、この位置は中央部分(=D波)に相当することになる。

これらはまだ推測の域を出ないが、選択肢に加えておくだけの価値はあるだろう。

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