日経平均株価サイクル分析 2022.03.19

安値を切り上げる堅調な地合

ここまで3月9日の安値24681を起点に安値を徐々に切り上げる展開。

特に16日以降はそのペースが加速した。

18日の指数は26800台で終了したが、週末の米国市場が続伸したこともあって週明けは27300付近も見込まれている模様だ。祝日を経てからの週明けとなるため不透明な部分もあるが、基調はおそらく変わらないだろう。

13.5週でPCボトムアウトの可能性

3月第4週(3月22日~25日)は、

  • 12月3日から15.5~16週
  • 3月9日から2.0~2.5週

が経過する。

3月9日安値は12月3日を起点とするプライマリーサイクル(PC)の13.5週目であった。

ここ1年以上にわたって直近の4つのPCは13.0~15.0週の範囲で完了しており、今回もそうしたレンジに収まる可能性はそれなりに高い。

PCがボトムをつけると3~5週程度(あるいはそれ以上)上昇する傾向があることから、短くとも3月いっぱい、おそらくは4月前半までは堅調な地合いが続くのではないか。

新しいPCが始まっているのであれば、最初のボトムは(それがメジャーサイクルボトムであるとすれば)3月9日から5~7週後、4月中旬以降が目処になるだろう。

PCが3月9日でボトムアウトしたという想定は、今後2月10日の高値27880を上回ることでより確実さを増す。なぜなら27880は12月3日起点のPCにおいて後半のハーフPCトップと見られるからだ。

チャート面でも1月5日の高値29388(PCトップ)と2月10日の27880(ハーフPCトップ)を結ぶレジスタンスライン(破線青)を今週既にブレイクしており、トレンドが転換した可能性を示唆している。

2020年3月から2年

27880を上回れば、PCがボトムをつけ新規PCに入っている可能性が高まる。

残る問題はより長期の24ケ月サイクルがボトムをつけたかどうかという点である。

今月は(まさにこの記事を書いている日付だが)2020年3月19日の4年(48ケ月)サイクルボトムからちょうど2年が経過し、24ケ月サイクルボトムをつける中心時間帯を通過している。

とはいえ24ケ月サイクルであれば前後に4ケ月のオーブを考慮するため、本年7月まではボトムの余地がある。

3月9日でPCがボトムをつけたとしても、7月まではさらにPC一つ分(16週)の時間が残されているため、次のPCボトムが24ケ月サイクルボトムとなる可能性は残されている状況だ。

24ケ月サイクルのボトムアウトを確認するには、先行PCのトップであった1月5日の高値29388を超えることが条件になる。

現行PC(3月9日から始まっているとして)が29388の更新に失敗すると、夏に向けてPCボトムと24ケ月サイクルボトムが同時に、という懸念はある。

逆に言うと、24ケ月サイクルが24681でボトムアウトしたのであれば、当面(数ケ月?)は強気な展開が継続すると見ている。

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