日経平均株価波動分析 2022.05.16

5月16日の日経平均は高値26836から安値26438で推移。

目次

時間の均等性

前回の記事で

週明けに26700~26800近辺をブレイクできれば下降トレンドからの脱出が見えてくるだろう。より信頼性を高めるのであれば、早急な5月6日の高値27072超えを確認することが望ましい。

日経平均株価波動分析 2022.05.14

と述べたが、26800をわずかに超えたものの27072には到達していない。下降チャネルは崩れたとも取れるし、単に歪みが生じただけとも取れる。結局のところ本日の時点で大きな流れが変わったと言うことはできないだろう。

4月14日のX波以降の主要な高値・安値をA-B-C-D-…とラベリングしていった場合、本日の高値はF波に位置する。ここまでB・C・D・E3.0~3.5日という均等な時間幅で展開してきたこともあって、こうした傾向が引き続き再現される可能性も除外できない。たとえばF波G波、あるいは両方が3.0~3.5日の時間幅になるようなケースである。

F・Gが実際のところどうなるかはわからないが、パターンを構成する各波の大多数が「時間の均等性」を示すのであれば、そうした特性はダイアメトリックフォーメーション(A-B-C-D-E-F-G)に特有なものなので、パターン解読の一助となるかもしれない。

相場はあと数日もたつく余地があるにしても、調整パターンの終盤に差し掛かっていると見られる。ただしF波26836で終わったかどうかがはっきりしないため目先の上下は流動的だ。

今週から来週にかけて、加速度的上昇の発生や高値・安値の切り上がりなど複数のシグナルに注意を払っていくことになると思う。

目次