日経平均株価波動分析 2022.05.17

目次

トレンドとカウンタートレンドを見誤ってはいけない

5月17日の日経平均は安値26440から高値26709への動き。

5月12日の安値25688からの上昇(F波)にはサポートライン(破線緑)を見ることもできる。ただしこの一ケ月に生じた主立った反発・B波D波と比較して規模・スピード(加速度)においてここまで大差がないので、月並みな動きと言うほかない。

昨日5月16日の記事でも述べたように、4月18日以降のB・C・D・E3.0~3.5日という同じようなリズムで上下動を繰り返してきた。これはA~Gからなるダイアメトリックフォーメーションの可能性を示唆する動きだ。さらにH・Iが後続すれば9波動のシンメトリカルフォーメーションに移行する余地すらある。シンメトリカルは3月から4月にかけての第1フェーズでも見られたパターンである。

いずれにしても3月下旬からの(b)波の動きについては、複雑化が進んでいることだけは確かだ。そして複雑化は必然的に時間消費の増大を伴う。

これらの性質は「カウンター(反)トレンド」を象徴するものである。

つまり全体の主たるトレンドはあくまでも(a)波方向(=上昇)に存在しているということを意味する。現在の(b)波トレンドを調整するのが役目であって、その終了を確認するにはふたたびトレンド(=上昇)が顕在化するのを待つしかない。

目次