日経平均株価サイクル分析 2022.05.08

本記事は数値の誤りがあったため訂正し、見込みにも修正を加えて5月10日に別記事を公開しています→日経平均株価サイクル分析 2022.05.10

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プライマリーサイクル後半(½PC)の動きを注視

今週(5月第2週:5月9日~13日)は3月9日のPC(プライマリーサイクル)ボトム24681から9.0~9.5週が経過する。また、PCボトムから7.5週目7.0週目の4月27日安値26051½PC(ハーフプライマリーサイクル)ボトムとすればそこから2.0~2.5週であり、これは後半の½PCの序盤という位置付けになるだろう(前半は3月9日~4月27日)。

前回4月27日の記事でも述べたように、3月9日を起点とするPCが「レフトトランスレーション」(上昇より下落の期間のほうが長い)を示している点は弱気要素

いっぽうで3月9日の24681から3月25日の高値28338までの上昇に対して、4月27日の安値2605160.9%の調整にとどまっているのは上記の弱気要素と相反しており、単純に弱気サイクルとも判断できない。

4月27日の安値が3月9日のPCボトムから7.5週7.0週というタイミングで生じたことで、26051½PCのボトムであった可能性が高いと思う。よって現在確かなのは後半の½PCに入っているということだけだ。

強弱の分岐点

ここから再度26051を割り込むのであれば今後数週間はPCボトムに向けて下落優勢、つまり弱気サイクルとして展開する公算が大きくなってくる。

逆に26051を割ることなく4月21日のMCトップ27580)を超えてくるようであれば、そうした弱気の見方は後退するだろう。ただし2021年9月高値から下降する強力なレジスタンスライン(破線青)が迫ってくるため、明確な強気サイクルとするにはこのラインを上方ブレイクすることが必要になる。

その前に3月25日高値と4月21日高値を結ぶレジスタンスライン(破線緑)も意識されるところだ。

5月6日には27072まで上昇したが、これは28338から26051までの下落に対して45.7%の反発にとどまっており、上記レジスタンスラインにも届いていない。

今週5月第2週から来週第3週の動きによってこの辺の強弱がはっきりしてくると思われる。


※サイクル理論の基本的な知識については、レイモンド・A・メリマンの『相場サイクルの基本』を参照いただきたい。

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