日経平均株価波動分析 2022.05.09

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時間規模では第1フェーズ≒第2フェーズの局面

GW明け5月9日の日経平均は26309まで下落。

前回5月7日の記事で述べたように、4月27日から5月6日までの1000円強の上昇も4月12日以降では特筆すべき力強さではなかった。本日の安値ですでにこの上昇の75%弱が打ち消されていることからもわかるとおり、上昇基調への転換を窺わせるような動きとはなっていない。つまり、3月下旬からの調整パターンはいまだに終了していない可能性が高い。

日足レベルでは3月下旬以降、複数の調整波パターンが結合した「複合調整」が進行していると見られる。そのうち4月12日安値までが第1フェーズ、その後つなぎの波「X波」をはさんで4月14日以降が第2フェーズとなる。

第1フェーズが3月23日から4月12日までの14.0日間であったのに対し、第2フェーズも4月14日から本日5月9日までですでに13.0日が経過。明日10日には第1フェーズと同等の時間規模となる。こうした点では注意が必要な時間帯に入っていると言えるだろう。

第2フェーズの内部構造

第2フェーズの内部構造については前回記事

1)トライアングル終了
2)トライアングルが終了していない
3)ダイアメトリックフォーメーション

の三つを挙げたが、本日の下落を見るかぎり1)のケースは脱落したようだ。

2)であればトライアングルの終端に近いが、その完了は5月6日の27072を迅速に超えるまで確認できない。

3)ダイアメトリックの場合もパターン終点に近いと思われるが、その完了確認にはパターン内での最大の上昇、つまりF波(+1021円幅)を上回る急騰が生じなければ確かとは言えない。

いずれのケースであってもパターン完了には相応の反騰が必要であり、そうした動きが可視化されるまで調整完了を云々することはできない。

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