数値訂正と見込みの修正
まず前回記事の数値の訂正から。
PCボトムから7.5週目の4月27日安値26051を½PC(ハーフプライマリーサイクル)ボトムとすればそこから2.0~2.5週であり、これは後半の½PCの序盤という位置付けになるだろう(前半は3月9日~4月27日)。
日経平均株価サイクル分析 2022.05.08
4月27日の安値が3月9日のPCボトムから7.5週というタイミングで生じたことで、26051は½PCのボトムであった可能性が高いと思う。よって現在確かなのは後半の½PCに入っているということだけだ。
日経平均株価サイクル分析 2022.05.08
上記で「PCボトムから7.5週」としている箇所は正しくは「PCボトムから7.0週」。単純に思い込みと確認不足から生じた間違いであって率直にお詫び申し上げたい。
数値訂正のうえで、本日(5月10日)の安値更新(25773)を確認しておこう。
今週(5月第2週:5月9日~13日)は3月9日のPC(プライマリーサイクル)ボトム24681から9.0~9.5週となる。
PCが16週(12~20週)を基準とするいっぽう、½PC(ハーフプライマリーサイクル)は文字通りPCの半量の時間で形成される。この場合8週を中心に7週から9週程度を考慮する。
3月9日のPCボトムから7.0週めが4月27日安値26051であった(前回記事はこれを7.5週と誤認した)が、今週もPCボトムから9.0~9.5週に位置しているので、½PCボトムの可能性を持つ。また、4月12日のMCボトムから4月27日までは2.0週であったが、今週も4.0週から4.5週であって、この点でも今週が½PCボトムとなり得る。
要は½PCボトムが4月27日であるか、今週の安値になるかは五分五分と言ってよい状態である。
よって前回記事の
ここから再度26051を割り込むのであれば今後数週間はPCボトムに向けて下落優勢、つまり弱気サイクルとして展開する公算が大きくなってくる。
日経平均株価サイクル分析 2022.05.08
はいささか早計であったと思う。
本日安値25773でも3月9日の24681から3月25日の高値28338までの上昇に対しては68.7%の調整水準であって、61.8%を超えているとはいえ、決定的に弱気を示唆するレベルとは言えない。
仮に今週が½PCボトムとすれば、ここからプライマリーサイクルの後半に入ることになる。PCが強気となるか弱気となるかは今週以降の動向にゆだねられる余地があることを確認しておきたい。
※サイクル理論の基本的な知識については、レイモンド・A・メリマンの『相場サイクルの基本』を参照いただきたい。