日経平均株価波動分析 2022.03.18

微妙な位置

高値26862

本日は価格的にも時間的にもきわめて微妙な位置で終了した。

昨日の記事ではこう述べた。

まず3月9日から10日までの上昇に対して、15日の25219以降の上昇がエクステンションを生じるかどうかという点。

エクステンションの最低条件は161.8%以上なので、26960、おおざっぱに言って27000水準が必要になる。波形にもよるが、エクステンションを生じれば現在進行中の上昇がインパルスである可能性も出てくる。

日経平均株価波動分析 2022.03.17

C波か、第3波か

これは言い方をかえると、161.8%を明確に超えなければ調整波(ジグザグ)の可能性があるということだ。

そしてジグザグのC波の値幅は、一部(Elongated Zigzagなど)を除きA波の61.8~161.8%に収まる傾向にある。

また、C波の時間量は基本的に「A波+B波」の時間量に収まるのである。

図中の青の破線ボックスは「1/A+2/Bの時間」と「1/Aの値幅×161.8%」の大きさを示す(「1/A」というのはインパルスと調整波を併記した書式)。

本日の高値26862水準は、A波の161.8%に及ばず(153.2%)に「A波+B波」の時間を迎えた位置にある。

このタイミングでこの水準はひじょうに判断しづらい。

ジグザグであればここが一番叩かれやすい位置であるし、インパルスであればそれをものともせずに週明け27000を超えてくるだろう。

サポートラインを軸に

ただしインパルスのエクステンションが第5波で生じるケースでは、第3波がこの水準で終わっても問題ない。

また、この波形がジグザグであったとしてもX波をはさむ複合調整によってさらに上昇が継続するかもしれない。

昨日も書いたように、早期に27093をはっきりと超えてくれば9月からのパターン(ダイアメトリックフォーメーション)が完了した可能性が出てくる状況である。

パターンの構造については複数の見方が並存するが、サポートラインが維持されるうちは上昇基調を考慮から外すことにはならないだろう。

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