日経平均株価波動分析 2022.04.12

本日安値は26304

波3/Cに対する61.8%調整が26266なので、きわめてそれに近い水準まで下落したことになる。

3月9日の24681以来の上昇がインパルスかどうかは確定していないと断ったうえで、半月以上に及ぶ今回の調整(波4/D)が3月10日から15日までの調整(波2/B)と比較するとどのような特徴を持っているか表で示しておこう。

なお、波4/D自体が本日で終わったと確定しているわけではない。あくまで現時点での暫定的な比較だ。また今後26266(61.8%調整水準)を大きく割り込むようであれば、こうした検討の有効性は著しく低下するだろう。

時間値幅調整幅複雑度
(波数)
構造
波2/B2.5日501.1847.7%3Cフェイラーフラット
波4/D14.0日?1752.12?60.8%?17?シンメトリカルフォーメーション?
波2/Bと波4/Dの比較

波4/D波2/Bに比べて各項目の規模が圧倒的に増大している。

値幅は300%以上、時間と複雑度は500%以上だ。

前の波をどれだけ調整したか、調整の苛烈さをseverityというが、波4/D波3/Cをほぼ61.8%水準まで調整し、波2/Bの47.7%よりまさに「シビア(severe)」である。

これらの比較は何のためにおこなっているかといえば、オルタネーションの存在を確かめるためだ。

(一般に「エリオット波動分析」におけるオルタネーションの概念はあってないようなもので、有効に活用されていないと思う。)

冒頭でも述べたように3月9日の24681以来の上昇をインパルスと確定する状況には至っていないが、3月10日から15日までの調整と、3月23日から現在までの調整には多くの要素(時間・値幅・調整幅・複雑度・構造)で相違がある。

これらの相違はインパルスにおける第2波第4波オルタネーションを意識させるのに十分なものだ。

よって今後の進行次第だが上昇基調の回復が確実になるのであれば(それには28000水準の回復が前提になるが)、インパルスによる上昇の可能性を優先的に考えることになるだろう。

さらにその際には第5波についてある程度詳細に論じることができる見通しだ。

ともあれ、現在はどこまで下げるのかということしか興味がない諸氏も多いだろうと推察する。

再三申し上げているように、パターンは完了するまで終わらない。

700~800円規模以上の急騰(チャート上のオレンジのボックス)が完了のサインとして以前から提示されている。

目次