日経平均株価波動分析 2022.04.25

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「2-4ライン」ブレイクと時間消費増大により調整波想定に移行

本日は26487まで下落。

1週間前の4月18日の記事ではこう述べた。

しかし今後サポートとなる「2-4ライン」をはっきりと割り込むようであれば、3月9日以来の上昇をインパルス「1-2-3-4-5」とすることには問題が生じるだろう。

日経平均株価波動分析 2022.04.18

本日の安値で、3月15日安値25219と4月12日安値26304を結ぶ「2-4ライン」は割り込むこととなった。

4月12日の26304こそ割れていないものの、2-4ラインのブレイクはインパルスの可能性を著しく後退させたといえる。

また、3月15日から23日までの上昇(5.5日間)に対して調整期間は本日までに23.0日間を経過し、400%を超える時間比となっている。

インパルスの内部波動構造において、第1波と第2波、あるいは第3波と第4波が261.8%~300%を超える時間比となることは通常認められない

こうした性質・挙動はコレクション(調整波)のものである。

よって3月9日24681以来の上昇は、インパルスではなく何らかの調整波パターン(A-B-C-D-E…)が進行していると考えることになるだろう。

3月高値からは複合調整が進行か

3月23日の28056からの調整(インパルス想定では波4だったが調整波想定では波Dとなる)は4月12日の26304でボトムアウト(底打ち)したかに思われたが、ここまでの展開を見るかぎり疑問符を付けざるを得ない。

たしかに4月12日の時点では一つのパターン(シンメトリカルフォーメーション)が完了した可能性が高い。

しかしそこからトレンドが転換したと確認できないのであれば、波D自体は完了したとは言えない。

結果的にシンメトリカルフォーメーション波Dを構成する第1フェーズ(1st phase)であったのではないか。

つまりそこからx波をはさんで複合調整に移行していると考えることができる。

よって現在は第2フェーズに位置している可能性がある。

注目するのは4月14日以降、高値が切り上がるいっぽうで、安値が切り下がっている点だ。

これは値幅が拡大傾向にあると言い換えることもできる。

トレンドの形成ではなく、レンジを拡大しつつ保ち合いが進行している状況である。

直近は4月18日から21日までの上昇に対して、21日からの下落のほうがパワフルなので、目先の下落が本日の26487で止まったかどうかはわからない。

このまま下落優勢が継続することになれば4月12日の26304をテストする可能性もたしかに否定はできない。

ただし保ち合いが優勢になればトライアングル(a-b-c-d-e)の進行もあり得る位置だ。

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