日経平均株価波動分析 2022.05.19

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日足:G波による下落が進行

5月19日の日経平均は26150まで下落した。

5月12日の25688からの上昇(F波)がサポートライン(破線緑)を割ったことで急落。25688から27053までの上昇を本日の下落で65%強リトレースしている。「61.8%」を超えるリトレースメントは、昨日までの上昇がパターン途上の戻りに過ぎなかったことをあらためて裏付けた恰好だ。

今後27053からの下落であるG波が5月12日の安値25688を割るかどうかは正直わからない。ただし昨日までのF波の反発がE波の下落に拮抗するようすを見せた(27072にはわずかに足りなかったが)ことから、上昇と下落の力関係に徐々に変化が生じていると見ることもできる。この場合、安値を更新せずにパターンを終了することになるかもしれない。

時間面では、4月18日から5月18日のあいだの一か月間の動きには「時間の均等性」が作用してきた。

B・C・D・E・Fの各波は平均3.5日間の周期(3.0~4.0日)で変動。現行のG波が同様に3.5日周期を示す保証はないが、既に大部分の波が均等性を示していることから、こうした特性を持つとされる7波動のダイアメトリックフォーメーションが展開している可能性が高いと思う。さらにH・Iまでこの傾向が持続した場合、9波動のシンメトリカルフォーメーションとなる余地も残している。

週足:シンメトリカルフォーメーション終盤

本日の急落で週足の形が更新された。

さきほど日足の箇所でも述べたように、25688から27053までの上昇が「61.8%」を超えてリトレースされたということは、25688旧パターンの終点/新パターンの始点ではなかった可能性が高いと見るべきだ(上昇トレンドが開始された場合、通常は調整が「61.8%」を超える可能性は低い)。

つまり昨日の記事で言えば「パターン完了がG波ではなくI波にずれ込むケース」になっていると思う。ただ昨日の27053からの下落をシンメトリカルフォーメーションの最後のI波の進行と見るべきか、5月12日以降、最後から二番目の波・H波が依然形成途中であるかは判断が難しいところだ。

上述のとおり25688から27053までの反発はパターン途上の戻りということになった。よって今後はこれを凌駕する規模とスピードの上昇が生じた場合にパターン完了の可能性を考えることになる。

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