複合調整の終盤と見る
5月25日の日経平均は安値26578から高値26795まで。
収縮傾向が進んでいるようである。これは昨日の記事で
18日の27053以降をフラット(a-b-c)と仮定すれば、下値については19日安値26150付近が一つの目安ではある。そこまで下がらずに収縮傾向を見せるのであれば、フラットではなくトライアングル(a-b-c-d-e)として展開している可能性を考えることになる。
トライアングルであれば今週いっぱい際立った動きは生じづらい。
日経平均株価波動分析 2022.05.24
と書いたように、5月18日から小さな収縮トライアングル(a-b-c-d-e)が形成されているケースに相当する。であればこれはパターンの終端がきわめて近いことを示唆しているかもしれない。御存じのようにトライアングルはパターン中間(b波/第4波)に出るばかりではなく、パターン終結部にも出現するからだ。
今回の事例では、3月末以来日足レベルでは「複合調整」(X波によって複数の調整波が連結するパターン)が進行していることは確かだと思われる。
5月14日の記事を振り返ってもらえればありがたいが、日足レベルでのラベリングは概して複雑であり、パターン途上においては時に困難でさえある。結局のところパターンを終わらせる明確な波動が出るまでは「詳細」な解釈は推測の域を出ないことも多い。
それでも現時点で複合調整の内部を解釈すれば、次の二つが候補となるだろう。
1) 第2フェーズ・ダイアメトリックフォーメーション
4月14日からここまでをひとまとまりとすれば、複合調整の第2フェーズ終盤。ダイアメトリックフォーメーションの最終波・G波が小さなトライアングルを形成する可能性。
2) 第3フェーズ・ダイアメトリックフォーメーション
4月14日以降がさらに分割されて、第2フェーズ・第3フェーズまで展開しているケース。この場合も第3フェーズのほぼ終端に位置していると見られる。ダイアメトリック後半にあたるD波以降が収縮傾向を見せている。
引き続きあと数日の動きを注視する。