28338か26304か
今週(4月第4週:4月18日~22日)は3月9日の安値24681から6.0~6.5週が経過する。
ここまでのトップは3月9日から2.5週経過の3月25日につけた28338であった。
そこからさらに2.5週が経過した先週4月12日には安値26304をつけている。
順当にいけば28338が第1MC(メジャーサイクル)トップ、26304が第1MCボトムということになる。
26304は24681から28338までの上昇に対して53.9%の調整であり、典型的な調整範囲(38.2%~61.8%)でもある。
第1MCボトムが3月9日から5.0週目の4月12日であったとすれば、これは3月19日の記事での当初の見通し
新しいPCが始まっているのであれば、最初のボトムは(それがメジャーサイクルボトムであるとすれば)3月9日から5~7週後、4月中旬以降が目処になるだろう。
日経平均株価サイクル分析 2022.03.19
に合致する。
ただ3月9日のPCボトムから25日までの上昇期間と、そこから4月12日までの下落期間が双方2.5週であって、これは強気というよりも中立を意味するセンタートランスレーションである。
先週4月第3週(3月9日から5.0~5.5週)は27203まで反発したものの、サイクル分析からは強気の確証を得られる段階に到っていないというのが実際のところだ。
仮に今週以降4月12日の安値26304割れが生じれば、相場はセンタートランスレーションから弱気を示唆する(上昇よりも下落期間のほうが長い)レフトトランスレーションに移行する。
そしてこれは3月25日の高値28338が第1MCトップではなく、プライマリーサイクル自体のトップ(PCトップ)であったのではないか、さらに3月9日の安値24681が更新されるばかりでなく、今後数週間にわたって弱気が継続するのではないか、という懸念をもたらすことになる。
いっぽうで強気サイクルの可能性があるのだとすれば、現在は第2MCに入っているのでゴールデンウイークにかけて28338超えを目指さなければならない。
そしてチャートからは、28338到達以前に2021年高値30795から下降する強力なレジスタンスライン(破線青)が意識されるところでもある。
このラインをブレイクし、28338を上回ってはじめて3月9日以降のPCが強気サイクルになる確証が得られる見込みだ。
当面は28338と26304の双方をにらみながら、ブレイクした方についていくというのが基本的なスタンスとなる。
※サイクル理論の基本的な知識については、レイモンド・A・メリマンの『相場サイクルの基本』を参照いただきたい。