トライアングルはトレンド波の相違(a・c・eのどれが最長か)によって大きく三種類に分類されるが、パターン完了後のスラストにも相違が出る。
以下は基本的に「限定トライアングル」でのスラストについて述べる。「非限定トライアングル」の場合はスラストの値幅は下記の記述に限定されない傾向がある。
目次
収縮トライアングルからのスラスト
最も速く、激しい動きを見せる。
スラストの規模は、トライアングルの中の最長の波(a波もしくはb波)と同等、ないし±25%(75%~125%)。
ニュートラルトライアングルからのスラスト
収縮型ほど激しい動きではないが、拡大型よりは明らかにトレンドを示す。
スラストの規模は、トライアングルの中の最長の波(通常はc波、ただしb波あるいはd波の場合もある)の75%程度。
拡大トライアングルからのスラスト
拡大トライアングルからのスラストは、次の二つのケースのいずれかになる。
e波を全戻ししないケース
スラストはe波の始点まで戻ることができない。規模はトライアングルの中の最長の波(通常はe波、ただしまれにd波の場合もある)の50%程度。この場合のスラストは結果的に複合調整のx波として機能するだろう。
e波を全戻しするケース
スラストはe波始点に到達するが、e波にかかった以上の時間を消費する。つまりスラスト自体の動きは比較的鈍く、顕著なトレンドを示しづらいことも多い。
ただし拡大トライアングルがより大きなディグリーのパターンを完了させる位置に出現した場合、スラストはe波の始点に到達するにとどまらない強力なトレンドを示す。